みなさまこんにちは。
婚約指輪・結婚指輪・プロポーズリング専門店
アンジェリックフォセッテ銀座本店でございます。
本日は、婚約指輪(エンゲージリング)や結婚指輪(マリッジリング)の素材についてお話しいたします。
現在ブライダルジュエリーの素材として約7割のカップル様が「プラチナ」を選択されています!
デザイン性の高さ、使いやすさや手入れのしやすさなど、プラチナが好まれる理由は数多くあります。
ほかの素材の指輪と比較すると、プラチナにはどのような魅力があるのでしょうか。
今回は、ブライダルジュエリーとして支持されているプラチナの登場の歴史や特徴などをご紹介します。
ジュエリーの世界にプラチナが登場したのは19世紀後半です。
プラチナジュエリー誕生の発端となったのは、「ガーランド・スタイル」というデザイン様式のブームでした。
「ガーランド・スタイル」とは、世界的ジュエリーブランドであるカルティエの3代目、ルイ・カルティエが生みだしたデザインです。
レースのように繊細なデザインが特徴で、緻密な加工が求められたことから、高い柔軟性と粘性を持つプラチナが用いられました。
その後、プラチナの白い輝きは純潔さを想起させ、やがて婚約指輪・結婚指輪として用いられるようになりました。
変色しにくく、輝きが続くという点でも、プラチナは永遠の愛を誓う儀式にふさわしいとして、人気を集めました。
また、白いウエディングドレスも19世紀ごろに一般的になったことから、同じく白いプラチナは多くの人に好まれるようになり、
やがて20世紀に入ると、『婚約指輪や結婚指輪の素材=プラチナ』として定着していきました。
ここで、プラチナの特徴についてまとめてみました!
変色・変質しにくい
プラチナは、変色・変質しにくいのが特徴です。
汗や温泉に含まれる硫黄などの成分にも強いため、指輪を着けたまま運動をしたり、温泉に入ったりすることもできます。
プラチナジュエリーは着けっぱなしでもトラブルが少なく、「結婚指輪を肌身離さず身に着けていたい」という人には安心の素材です。
加工しやすい
プラチナは柔軟性、粘性があり、加工しやすい金属です。
リングのような小さいジュエリーに繊細な細工を施すことも可能なため、豊富なデザインを生み出すことができます。
婚約指輪の代表的なデザインに、ダイヤモンドを6つの爪で留めた「ティファニー・セッティング」があります。
世界的ジュエリーブランドのティファニーが考案したもので、小さく細い爪でもダイヤモンドをしっかり留めることができる、プラチナならではのデザインです。
また、プラチナの指輪には、指のサイズが変わってもリサイズしやすいというメリットがあります。
希少性が高い
プラチナは、金と比べて生産量が少なく、希少性が高いのも特徴です。
金は年間で約4000トン供給されるのに対し、プラチナの年間供給量は約200トンと、金の20分の1ほどといわれています。
金属アレルギーを起こしにくい
金属アレルギーを起こしにくいという特徴も、プラチナが婚約指輪・結婚指輪に選ばれる理由の一つです。
プラチナジュエリーが金属アレルギーを起こしにくい理由は、イオン化傾向の低さ+純度の高さにあります。
指輪に用いられるプラチナと金は、いずれもジュエリーに適した硬度とするために、ほかの金属を加えて調節したもので、純度100%ではありません。
プラチナは金よりも純度が高く、ほかの金属の含有量が少ないため、金属アレルギーを起こしにくいです。
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プラチナの純度の違い
プラチナには大きく分けて3種類の純度があり、純度の違いによって性質が異なります。
プラチナの純度
プラチナの純度は主に「Pt900」「Pt950」「Pt1000」の3種類があり、数字が大きいほど、純度が高くなります。
Pt900はプラチナ90%、Pt950はプラチナ95%という純度を表しています。
Pt1000はプラチナ100%を示しますが、実際には純度100%のプラチナは存在しません。
そのため、近年はPt1000ではなく「Pt999」という表記が使われるようになっています。
結婚指輪に向いているのは?
結婚指輪には、Pt900またはPt950が向いています。Pt1000(Pt999)は純度が高い分、プラチナの特徴でもある柔軟性が出やすく、強度が弱くなるためです。
また、Pt1000(Pt999)は黒みがかった色をしていることも、結婚指輪に向かない理由の一つです。
Pt900
Pt900はプラチナ90%の純度です。残りの10%は、パラジウムやシルバーなど、ほかの金属が入っています。
Pt900はジュエリーの素材として扱いやすく職人に好まれていることもあり、日本ではプラチナの指輪に用いられる素材として数多く流通しています。
しかしながら、プラチナ純度が95%未満のジュエリーは海外ではプラチナ製品とカウントされません。Pt900は日本固有の基準と言えます。
Pt950
プラチナ95%の純度を持つPt950は、カルティエやティファニーなど、世界的ジュエリーブランドが多く採用しています。
Pt950はプラチナの純度が高い分柔らかくなるため、ジュエリーとしての強度を補う目的で、硬いルテニウムという金属を混ぜ込んでいます。
強度を上げたプラチナは「ハードプラチナ」と呼ばれ、華奢なデザインの指輪などに使われています。結婚指輪で細身のデザインが普及しだしたのも、この「Pt950ハードプラチナ」の登場が大きいです。
アンジェリックフォセッテは、すべての指輪を『Pt950ハードプラチナ』でお作りいたします。
上質な婚約指輪、結婚指輪をお探しの方は、ぜひ一度アンジェリックへお越しいただければと思います。